【大前提】外国為替市場とは?FX初心者が知っておくべき基礎知識
- Sonoha
- 2021年6月28日
- 読了時間: 5分
更新日:2021年7月10日

皆さんこんにちは。
SaihanaFXのSonohaです。
今回は、FXを始めるなら最低限知っておきたい「外国為替市場」の基礎知識について、図を交えてまとめていきます。
外国為替市場とは、外国のお金を売り買いする場所
前回、「FXとは外国のお金の売り買いである」ということをお伝えしました。
その売り買いが行われる場所こそが、今回ピックアップしている「外国為替市場」です。
場所とは言いましたが、実際にリアルな市場(いちば)が存在するわけではありません。すべての売買はコンピュータとインターネットを通じてシステム的に行われるので、バーチャルな世界で完結しています。外国のお金の取引にまつわるすべてのシステムを引っくるめた抽象的な概念が「外国為替市場」なのです。

外国為替市場は非常に大きな概念なので、それを細分化した言葉も存在します。
為替市場での取引における登場人物は、大雑把に挙げると以下のとおりです。
銀行
証券会社
ブローカー(為替取引仲介業者)
各種企業
個人投資家
各国の中央銀行や大手証券会社同士で取引を行う市場を「インターバンク市場」、ブローカーを通じて企業や個人投資家が参入可能な市場を「対顧客市場」と呼びます。

インターバンク市場
銀行や証券会社など、金融機関のみが取引を行う市場です。この市場における取引価格が為替の卸値となり、いわゆる「為替レート」として採用されます。
日々新聞やニュースなどで報道される為替レートはインターバンク市場における為替の取引価格と考えて差し支えありません。
対顧客市場
ブローカーを通じて個人投資家や企業が為替取引を行う場です。我々がFXを行う際に考える市場はここですね。
ブローカーとは、個人投資家や企業などの一般顧客の為替取引の仲介をする業者のことです。インターバンク市場で採用された為替レートをもとに、各ブローカーの手数料などを加味した取引価格で取引を行うことが可能です。
(※ブローカーごとにそれぞれ特色があります。掘り下げると長くなるため、また別の機会に解説します。)
外国為替市場の特徴
最低限知っておきたい外国為替市場の特徴について解説していきます。
市場の開場と閉場
為替市場時間(セッション)
市場の開場と閉場について
為替市場は1週間のうち5日間にわたって開場しています。株式市場とは異なり、その5日間は24時間ずっと開場し続けます。
取引可能な期間は、通常は月曜日の朝7時~土曜日の朝7時(日本標準時)です。サマータイムの際は1時間前倒しとなり、月曜日の朝6時~土曜日の朝6時(日本標準時)が取引可能期間となります。土日の間は閉場していると考えてよいでしょう。
ブローカーによっては、システムメンテナンス等のために10~50分程度早めに取引注文の受付を停止するところもありますので、注意が必要です。
開場しているうちに注文して得た買いポジションまたは売りポジションは、閉場時にクローズや取り消し等されることはなく、そのまま次の週に持ち越されます。
ただし、多くのトレーダーは週末をまたいだ取引を行うことを嫌うため、閉場前にポジションをクローズすることを選びます。あなたが取引を行う際にも、臨機応変な判断が必要になるかもしれません。
為替市場時間(セッション)について
日本が真昼のときにブラジルが真夜中であるように、各国間には時差が存在します。全世界の約4,500の銀行で構成される為替市場も、その時差の影響を受けます。
日本市場を例に挙げてみましょう。
為替市場自体は24時間開場していますが、実際に日本人(個人投資家や企業、銀行や証券会社も含め)が取引を行うのは限られた時間です。個人投資家の影響力が少ないと仮定すれば、主に日本人の取引が行われるのは一般企業の始業から終業までの時間帯と考えられます。これを日本市場時間(日本セッション)と呼びます。
同様に、すべての国・地域についてそれぞれ活発な時間帯が決まっています。
次の図は、各地域で取引が活発に行われる時間帯を示したものです。時差により、時間帯によって活発な地域が変遷していっていることが分かります。

地域によって為替の取引量に差があることも知られています。例えば中東やアジアに比べると、アメリカやヨーロッパの方が為替取引量が大きいです。すなわち、その分だけ値動きが激しくなります。
それを踏まえ、市場の中でより活発に取引が行われる人気のセッションは以下の通りです。
ロンドン市場時間(ロンドンセッション):日本時間16時~翌1時
アメリカ市場時間(アメリカセッション):日本時間22時~翌7時
アジア市場時間(アジアセッション):日本時間7時~20時
これらはセッションごとに、値動きの特徴や反応しやすい通貨などが決まっています。気になる方は次の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、外国為替市場時間について基礎的な部分の解説を行っていきました。
押さえておくべきは、
外国為替市場とは、外国のお金を売り買いする場所のこと!
金融機関のみを含むインターバンク市場と、個人や企業が含まれる対顧客市場に分けられる!
為替市場は1週間に5日開場、土日は閉場!
為替市場は株式市場と違い、24時間開場している!
時差によって為替市場時間が変遷していく!
といったところです。FXを行うためのフィールドの知識なので、しっかりと頭に入れておきたいですね!
これからも、FXに関する情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
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