フィボナッチとフラクタル理論を使ったトレンド分析の基本
- Sonoha
- 4月11日
- 読了時間: 3分
更新日:5月8日
はじめに
こんにちは、サイハナFXのSonohaです。
今回は、読者の方から「ローソク足5本のセットでトレンドを見る方法がよくわからない」というご質問をいただいたので、動画の内容をもとにわかりやすくまとめてみました。
この分析方法は、フラクタル理論とフィボナッチを組み合わせた手法で、トレンドの転換点や目標価格を判断するのに役立ちます。
この記事では、実際のチャートをイメージしながら順を追って解説していきます。
フラクタル理論とは?
フラクタル理論とは、一定の規則で繰り返されるパターンを見つけるための考え方です。
チャート上では、ローソク足5本のパターンを使って、安値や高値を見つけ出します。
安値を見つける基準
ローソク足5本の中で、真ん中のローソク足が最安値である場合、そのセットは「フラクタル安値」として認定されます。
これがダウントレンドにおける起点(A点)となり、フィボナッチを引く際の基準になります。
高値を見つける基準
逆に、5本の中で真ん中が最高値である場合、それは「フラクタル高値」として認定されます。
アップトレンドの起点となり、こちらもフィボナッチを引く基準点になります。
フィボナッチとエクステンションの見方
フィボナッチはトレンドの進行と押し戻しの目安を数値で示してくれるツールです。
特に注目すべきは、1.618という数字。
この数値に基づいて価格の到達目標(Dエクステンション)を設定します。
実際の流れ(アップトレンドの例)
A(安値)→B(高値):5本のローソク足で、真ん中が最高値であるポイントをBとします。
B→C:Cはどこまで戻ってもOK。ただし、Bより下であればよい。
C→D(1.618のターゲット):1.618の地点に価格が到達し、そこでもう一度5本のローソク足で真ん中が高ければDが確定。
このようにして、次のA-B-C-Dの波形を順々に探していきます。
実際のチャート分析(ユーロ円の例)
ユーロ円の日足チャートを使って実際に分析してみましょう。
まず一番安値のローソク足を起点(A)にします。
その後、両サイドに2本ずつローソク足がある高値(B)を見つけます。
フィボナッチをA→Bに引くことで、次に狙うべきポイント(Dエクステンション)が見えてきます。
B→Cと下がってきた後、価格が再び上昇して1.618ラインに到達すれば、そこがDになります。
このDの位置でも、ローソク足5本セットの真ん中が高値なら、Dが確定します。
この流れを繰り返すことで、トレンドの継続・転換を判断できます。
トレンドの持続と終了のサイン
トレンドが続くかどうかは、最初のAが崩れるかどうかが一つの目安になります。
Aが崩れない限り、そのトレンドは続いていると見なせます。
ただし、Cの戻りが浅い場合は、Dに到達しても再び押し目が入りやすく、再度Cの価格帯まで戻ってくることが多いです(これは経験的に80%程度の確率で見られる現象です)。
トレードに使う時間足のおすすめ
私は基本的に日足(デイリーチャート)を基準にフィボナッチを引いています。
4時間足や1時間足でエントリーすることはありますが、トレンドを見るのは最低でも日足がよいというのが私の考えです。
日足をベースにした方が、だましに遭いにくく、全体の流れを把握しやすくなるからです。
まとめ
フラクタル理論は、ローソク足5本で安値・高値を見極める。
フィボナッチを使って、押し目や目標価格(Dエクステンション)を予測する。
日足をベースにした分析がおすすめ。
Aが崩れない限りトレンドは継続と見る。
この手法は、トレンドの方向性をつかむのに非常に有効です。
ぜひ、ご自身のチャート分析に取り入れてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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